デイサ−ビスメロディSeaの榊原です。
人の身体や心が衰えるのは歳のせいばかりではありません。
衰える原因は他にもあります。ついこの間までは自分で考え、
自身の役割や仕事を工夫して行っていたのですが、優しいご家族や
介護者はご本人の安全のためにご本人が苦労し、頑張って行ってきた
活動をなくしてくれるのです。
ご本人が行うと転倒や怪我をしてしまうのではないか、または余計に
手間がかかるし、面倒が増えるのではないかと考えて家族がさっさと
行ってしまう。ご本人は頑張ってやっていたことがなくなり、
楽な時間が増えるのですが、時間があってもやることがなくなって
しまっているのです。
このことは頭や身体や心を使う機会を失っていることなのです。
やることがないのでごろごろと横になっていたり、安易に横にさせて
やることがないのでごろごろと横になっていたり、安易に横にさせて
いたりしていると頭や身体に想像以上の変化が生じてきます。
例えば1日臥床しているだけで全身の筋力が3〜5%減少すると
言われています。さらに頭や内臓にも悪影響があります。
心が衰えてくると楽しみがなくなってきます。
先日Seaの職員休憩室の花で心が潤った話を書いてみたのですが、
うれしいこと、きれいなものを見ること、美しい音楽(メロディ)を
聞くことなど心が感動することが必要なのです。
先日名古屋で活動している「スルヤムテュ」というバリダンスの
グループが来てくれました。異国情緒たっぷりのタイの舞踊です。
きらびやかな衣装に独特の音楽、ご利用者の心にもキラキラした
刺激になったと思います。帰りの送迎ではバリダンスのお話で
とても会話がはずみました。
外からいろいろな団体様が来てくださることをよく慰問ということが
あります。しかし、ご利用者を慰められる人にはさせていけないと
思っています。対等な関係で楽しい時間を共有する時間にしていく
ということが必要なのです。
コロナ禍でなかなか公演ができない地域の団体に披露してもらう場を
作っていくこともデイサービスの役割だと思っています。
【デイサービスメロディSea・榊原】